第17期末を迎えて
~反抗期からの17年。変わったこと変わらないこと~

こんにちは。ビジネス アソシエイツ代表の横山彰吾です。

本日2024年9月30日をもって、弊社は期末を迎えます。気が付けば17期目になります。
当然ながらお客様がいなければここまで続けられませんので、これまで支えてくださった全てのお客様に感謝申し上げます。

今期は特に、有難いことに多くのお客様からお仕事をいただき、収益的には非常に良い状態で決算を迎えられそうです。

ここ数年、DXは依然企業の重要課題です。そのなかで当社は、大規模システム刷新のようなDXそのものはできないものの、「DX化に伴う課題解決」というところに注力してきました。それが当社のような会社でもポジションを確保できた要因だったように思います。

しかし考えてみれば、話す内容は変わってきているものの、設立当初からやっていることの本質は全く変わっていないようにも思います。これを機に、我々自身が何は変わって、何は変わっていないか、少し振り返ってみました。

反抗心から始まった「ビジネス アソシエイツ」

今でこそ「伴走型」という言葉が一般的に使われるようになりましたが、当社はそもそもの社名がまさにそれです。寄り添わないと成果は出ない、そう感じて命名しました。

私自身は、いくつかのコンサルティング会社を経てこの会社を立ち上げていますが、勤めていたころから、気になっていることがいくつかありました。

クライアントとの間に一線を引いて、責任分担を過度に明確にするケースや、収益を最優先することで、お客さんが必要としていることよりもこちらがやりたいことを押し付けてしまうというのも、正直いくつも見てきました。

基本的に有能な人が多い業界なので、そういうことも理論武装して何とかしてしまうところが、事業会社出身の一般人の私としてはさらに引っ掛かるところでもありました。

そういう業界の悪しき部分に無駄な時間をかけず、清濁すべて飲み込んで素直にお客さんに向き合いたい、といういわば反抗心から、この会社は生まれ、そしてこの社名になっています。

17年経った今でも当時のスタンスは全く変わっていません。もちろん10何年もたてば必要なことは変わってきますが、社名とカルチャーの一貫性については、ずっと不変です。

これは設立初期からずっと続けてきている当社のロールモデルです。「お客さんが主語になること」。これをずっと言ってきましたが、今も変わりません。それでも差別化をしないといけないので、そこに日々の努力とスキルが必要になるというメカニズムです。

毎回、新入社員のオリエンテーションを行うたびに、「もう時代遅れかな」と心配になりながら話すのですが、意外と何も変わっていませんし、逆に自分にとっての確認作業になっています。

「顧客接点」へのこだわり

多くの経営改革のテーマがあるなかで、当社は設立以来、「顧客接点からの経営改革」にこだわっています。

コンサルティングでは成果の約束ができないので収益貢献のことを表立って言わない風潮もありました。しかし経営をやってなおさら感じるのですが、売上・利益がないと会社は成り立ちません。

それが根幹であり、そのために必要なものは「顧客」です。その一番大切なところに、臆せず踏み込みたいというのもこの会社の事業領域設定の軸となっています。

ただ、この分野はとにかく変化が激しいので、やっていることは変わっているように見えるかもしれません。

常に変化するサービスラインと必要スキル

このように当社の重点テーマも3~5年のサイクルで変わってきています。ここは明確に変わるところです。冒頭にDXといいましたが、あえていうと、戦略⇒CRM⇒MA⇒DX、という道順をたどっています。

それぞれでマーケットが存在するので、コロコロ変わっているように見えるかもしれません。この変化は、お客さんにとって何が必要かを考え抜いた結果です。

また、新しいことへのチャレンジをしてものにしていかないといけないので、ここは大変なところです。ただこれも一緒に初めての試みに付き合ってくださるお客さんあっての話だと思います。そういうお客様の期待に応えられるよう、人や組織を改革し続けてきました。

こういう変化を「乗りこなす」のも大事なことで、それを可能にしてきた思い切りと正直さみたいなものも当社の変わらないところのひとつかもしれません。

今後は、さらなるデータ活用領域や、AIで劇的に変わる仕事のやり方やコミュニケーション方法など、適応が必要な分野は既に見えてきています。ガラパゴスというわけにはいきません。

一見バズワードのようなものでも、どういう切り口であれば、当社にとってのサービスとしてお客様に役に立つものにできるか? それを考えて形にすることがこれからもずっと続きます。

「未来から見た今」という意識をもって

最近感じることとして、会社も人も、同じ「今」にいるとしても、それぞれ違うものであるという点があります。いわば「3つの時間」がある気がします。
・過去からの延長線でいる「今」
・未来からの逆算での「今」
・何にも考えていないただの「今」

一つ目は経験の裏付けがあることですし有難いことですが、基本はすでに済んだことなので、限界がありますし、あまり面白いことにはつながりません。私が大事に感じるのは2つ目です。

未来のお客様がぶつかる課題は何か?そのなかで会社をどうしたいか?結果として世の中をどうしたいか?そこから考えた「今」を生きていくことが常に大事だと思います。

どういう視点で今をとらえるかによって、直近で行うことは全く変わってきます。上記の2つ目は無限の拡がりのなかから出てくるので、オプションはたくさんあります。不安で大変ですが、未知に向き合うのは楽しいものです。

そういう物事の考え方ができる組織でありたいですし、特に来期以降は会社のしくみもそれに連動した部分を強めていく予定です。

まだ見ぬ人たちからも感謝される存在を目指して

この会社にとっては、人数も規模も結果です。そこを目的とはせずに、永続的にお客さんや世間の役に立つ存在であり続けることを目指していきたいと思っています。

お困りのお客様がいる限り、この会社は存在し続けます。17年も通過点にすぎません。これからも普遍的なことはそのままに、でも決してやることにこだわりすぎて時代遅れになったりはせず、常に魅力的な存在であり続けたいと考えています。

これからのビジネス アソシエイツにも期待していただけると、私共にとってやりがいにもなりますし、きっとよりよい仕事ができるようになると思います。

今後とも当社と当社のスタッフをどうぞよろしくお願いいたします。

 

株式会社ビジネス アソシエイツ
代表取締役 横山 彰吾

記事を書いた人

横山 彰吾