販売代理店からのメーカーへの期待に応えるために、ポータルサイトの活用が企画として挙がりました。ただ代理店もタイプも異なり、情報開示範囲はサービス提供範囲も異なるため、どういうステップで進めるべきかを具体化する必要がありました。その企画段階から実際のポータル構築・導入に、同種のプロジェクト経験が豊富な当社がメンバーとして参画。 段階的なアプローチと、いかに代理店の理解を得ながら導入後の活用促進につなげるか。また、ポータル開発タスク以外のコンテンツ準備なども含めていかにスムースにポータルをリリースしていくかがポイントとなった事例です。

クライアントの課題

・代理店向けポータルサイトを構築・運用したいが進め方が分からない ・代理店毎の関係性の違いを踏まえた、情報・機能の提供範囲の定義が難しい ・ユーザーとなる代理店、情報提供者である社内と、ステークホルダーが多く、マネジメントが難しい ・Salesforce Community Cloudを基盤としてポータルサイトを構築していくことになったが、自社内でSalesforce Community Cloudを導入した事例がない

解決策

・代理店視点での優先度に応じたコンテンツや機能の段階的リリースを前提としたロードマップの策定、代理店への提示 ・段階的リリースを円滑に進めるためのSalesforce Community Cloud上での開発やその他タスクに対する適切なマネジメント

具体的な施策

メインユーザとなる代理店のニーズに基づき、ポータルに掲載するコンテンツや盛り込む機能の対応の優先度付けを行った上で、優先度の高いものとそれほど高くないもので分けてリリースしていくようロードマップを策定、代理店や内部の関係者に対して提示しました。 また、ロードマップで策定した段階的なリリースを実現するため、Salesforce Community Cloud上での開発タスクだけでなく、関係者との調整や必要なコンテンツ準備なども含め、漏れなくタスクを洗い出し、確実にリリースまでに必要タスクが終わるよう、それらタスクを管理していきました。

結果

策定したロードマップが代理店のポータルに対する期待を高める一つのきっかけとなった 優先度の高いコンテンツ、機能はできるだけ早い段階で間を空けずに追加していくことで、代理店に活用してみようと思わせるポータルサイトの構築・リリースが実現

担当コンサルタントによる振り返り

Salesforce Community Cloud上でのポータル開発タスクだけでなく、本社関係部門がコンテンツを準備する作業のボリュームも大きく、比較的タイトなスケジュールの中で、関係者に期日を守ってタスクを進めてもらうようマネジメントするのは簡単ではありませんでしたが、結果的に代理店のニーズをとらえ、早期に利用価値を感じてもらえるポータルサイトを構築することができました。

デジタルマーケティング

デジタルマーケティングとは、インターネットやIT技術などのデジタル技術を利用して、製品やサービスを宣伝し、顧客との関係を構築し、販売促進やマーケティング目標の達成を目指す活動全般を指します。