小さな変革から始めるDX:目の前のチャレンジから

DX(デジタルトランスフォーメーション)は、組織の未来を切り開く重要なプロセスです。
しかし、大規模な変革に飛び込む前に、目の前の小さな変革から始めることが成功のカギです。
このブログでは、なぜ小さなステップが重要なのか、具体的なアプローチや成功事例を探求していきます。さあ、一歩ずつ進んでいきましょう!

DXの失敗理由

DXが失敗する理由はさまざまです。以下によくある失敗要因を紹介します。

・規模が大きすぎて成果が見えない
大規模なDXプロジェクトは、成果がなかなか現れず、ステークホルダーからの信頼を失うことがあります。成功体験がないため、組織全体の抵抗感も高まります。

・予算が足りなくなる
大規模な変革は予算を圧迫し、リスクも増大させます。また、予算不足で大規模なプロジェクトは途中で頓挫することがあります。

・社内の業務や文化への適応が難しい
大規模な変革は組織の文化やプロセスに適応させるのが難しいことがあります。組織や社員の抵抗感が生じ、プロジェクトが停滞することも多くあります。

ではどうしたらDXを成功に導いていくことができるのでしょうか。
それは「小さな変革を積み上げていくアプローチ」が重要となってきます。

なぜ小さな変革から始めるべきなのか

小さな変革は、大規模な変革よりもリスクを最小限に抑えることができます。
成功させることはもちろんですが、リスクを最小限に抑えて進めていくことはとても重要で組織内で支持を得ることができます。
小さな成功体験からスタートすることで、ステークホルダーはプロジェクトに対する信頼を持ちやすくなります。
そうすることでプロジェクトをスムーズに進めることができ、「ステークホルダーの信頼」を獲得することができます。

もう1点、小さな変革から始めていくメリットとして組織の文化やプロセスへの適応のしやすさが挙げられます。
大規模な変革は組織の文化やプロセスに適応させるのが難しいことがありますが、小さな変革から組織へ適応させていくことで社員から抵抗が少なくすることができます。

DXを進めて実際に運用していくのは、社員の方々です。

DXを進められてたとしても実運用者の合意なしにはよりよい効果を得ることは難しいです。
そのために小さな変革で社員の課題を少しずつでも解決していくことで、社員の方々から合意を得ながらプロジェクトを進めることができます。

DXの大規模化に陥らないためのアプローチ

小さなステップと小さな目標を持ち、チームや部門から小さな変革を進めていくことで、大規模化を回避できます。

・アジャイルでのアプローチ

アジャイル(Agile)は、プロジェクト管理やソフトウェア開発において広く用いられる手法ですが、DXを成功に導くためには適した手法です。
アジャイルの特徴として、下記があります。
反復的な開発サイクル:小規模なスプリント(フェーズ)を繰り返しながら開発を進められる
顧客中心のアプローチ:顧客のニーズに最大限対応できるよう、要件の変更が受け入れられる

そのため、アジャイルでのアプローチを行うことでDX化を滞りなく進めていくことができます。

低コードプラットフォームの活用

kintoneなどの低コードプラットフォームを活用することで、業務プロセスの効率化やカスタマイズが容易に可能になります。
大規模なシステム開発だと、追加の修正や開発の際には専門的なスキルが必要となってしまうため、社内だけで完結できないことがほとんどです。
継続的な改善を行っていくには「社員だけで改善していける」ことがとても重要になってきます。

まとめ

大規模な変革はリスクが高く、成果がなかなか現れません。一方で、小さな変革はステップバイステップで進めることで、着実に成果を上げることができます。
また、大手コンサルティングファームは大規模なプロジェクトに特化していますが、小さなDXは弊社のような規模が大きくない企業に適しています。顧客に寄り添うコンサルタントと連携し、小さな変革を進めていくことが重要です。

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記事を書いた人

佐藤 誠一郎