実務で使えるMAツールの動作検証!
はじめに
皆さんはMAを用いて施策を実施するとき、MAが正しく設定できているかを、動作検証を行なって確認するかと思います。
しかし、本当に“正しく”動作検証を行うことができているでしょうか?
正しく動作検証ができていないと想定と異なる動作をしてしまう可能性があり、思わぬトラブルの原因となることもあります。
そこで今回は、改めて動作検証の必要性、在り方と、正しい設計方法を解説いたします!
正しい動作検証とは
前述の通り、動作検証は
・設定した内容が正しいか/設定内容に誤りがないか
・期待した動きをするかどうか
を確認するため、施策リリース前に必要な工程です。
そのため、その検証内容には正しさが求められます。
では、「正しい動作検証」とはどのような動作検証なのでしょうか。
例えば、指定した条件に合致する対象者に想定通りの処理が実行されるか、という検証は、誰しも実施されていらっしゃいますよね。
一方、「条件に合致しない場合は対象者として抽出されず、処理が実行されない」ことの検証は実施できているでしょうか?
設定内容に対する期待した正しい動きには、「動作すること、動作しないこと」いずれも含まれます。
双方をきちんと検証することで、「精度の高い正しい動作検証行なった」と言うことができるのです。
精度の高い検証を行なうためには、
・パターンの洗い出しやケースの整理
・検証の手順設計
・検証に必要な処理等の事前準備
・複数観点での結果確認
等を、ポイントを抑えて実施する必要があります。
パターンが網羅できていない、手順をよく検討せずに検証を実施している、本番と同様でない流れで検証してしまっている、結果において未確認箇所がある等、少しでも漏れがあると正しい動作検証ではなくなってしまいます。
丁寧に事前設計し、設計通りに実行することが重要です。
動作検証設計のポイント
弊社で普段行なっている動作検証の流れは以下の通りです。
中でも「パターン確認・事前準備・結果確認」が肝となります。
①パターン確認
まずは、処理で想定される動作パターンと、その期待される結果の洗い出しを行います。
期待する条件の際に正しく動作するだけではなく、条件を満たさない場合には動作しないことも確認することが重要です。
複数条件の場合、全パターンを網羅できているかよく確認しましょう。
②事前準備
<テスト用設定の検討>
テストリードの準備や本番用とは異なる設定をする必要がないかの確認に加えて、どのような手順で確認を行うか、それぞれの対応にて期待される結果はなにかを明確にしましょう。
本番同様の動きがされるよう考慮した上で、テストリードの準備やテスト設定を行なうことが大切です。
<テスト手順の検討>
実際の動作順序を確認・手順化しておくことで、順序誤り(テスト対象とは違う動作)により発生する想定外の動作を防ぎます。
③結果確認
<期待されるテスト結果の検討>
期待される結果を複数観点で事前に整理しておくようにしましょう。
実施後の結果と差異がなければ、検証結果が問題がないと判断できます。
主な観点は以下の通りです。
最後に
動作検証は、予め入念に設計し丁寧に検証することで精度を高めることができます。
正しい動作検証を行ない想定外の動きや不具合を早期に発見することで、トラブルを未然に防ぎましょう。