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ECサイト/Salesforce/Marketoの3つのシステム連携で押さえるべきポイント

Marketo(マルケト)導入コンサルタントをしている江原です。
私はSalesforce(セールスフォース)導入を長く行ってきたのですが、現在はMarketo案件を中心に担当しています。以前の経験から、最近はMarketoとSalesforce連携のお話をよくご相談いただきます。さらに、最近ではECサイト経由でリードが入ってくるパターンもしばしば行うことがあります。

そういった経験のなかで、うまくいったりいかなかったりを繰り返してきていますが、自分なりに「ここはポイントだな」と思っていることをご紹介したいと思います。

大きく言うとポイントは3つです。

 

  1. Salesforceから連携した値をMarketoのメール内で使うには?
  2. 非同期処理には気を付けること!
  3. Marketoのリードが重複してしまった! さあどうする?

 

以下、それぞれについて見ていきましょう。

 

ポイント1.Salesforceから連携した値をMarketoのメール内で使うには?

Marketo活用を前提とすると、Marketoのメールに「受注番号」や「商品名」などを入れるシーンがあります。それらの値がSalesforceにある場合の留意点です。

 

MarketoにはSalesforce接続オプションがあり、このオプションを使うとMarketoとSalesforceのデータ連携がとても簡単ですが、オブジェクトによっては連携された値をメールに挿入することが出来ません。

 

そこでSalesforceでREST APIを用いた開発を行い連携することで回避できます。※SalesforceでのApex開発になりますので、ハードルが高くなります。REST APIの仕様が公開されていますので、ぜひチャレンジしてみてください。

 

また、どのオブジェクトのどの項目をどんな施策で使うかをあらかじめ定義しておかないと、Marketoにネイティブで接続した後に対応する必要が出てしまい、手戻りが発生します。項目のマッピングを間違えたりすると、Marketoのサポートに依頼しないといけない場合も出てきてしまうので、注意しましょう。

 

そういったことも踏まえて、ネイティブ接続ではなくREST APIで接続するのも一つの手です

 

ポイント2.非同期処理には気を付けること!

近年、データを連携する場合、非同期処理にすることで効率化を図ったりしますが、トリガー起動で動く施策を想定している場合、必ずしも非同期処理がベストだとは限りません。
理由としては、連携されるデータを別のオブジェクトに紐づける必要がある場合、連携順序によっては自動で紐づかないことがあるからです。

 

例えばECサイトで顧客が会員登録と商品購入を同時に行った場合、ECサイトでは会員情報と受注情報が同時に作成され、それぞれの情報がSalesforceに非同期で連携されます。その場合、必ずしも会員情報が先に連携されるという保証はなく、先に受注情報が連携されてしまうことがあり、会員情報が存在しない受注情報が連携されてしまい、受注情報を自動的に会員情報と紐づけることができません。
Marketoにデータが連携された場合も同様に、会員情報に紐づかない受注情報ができてしまいます。

 

こういった場合の対処法として、ECサイト側からの連携方式を同期処理にするか、Salesforce側で会員情報と受注情報を紐づける処理を入れてからMarketoに連携することで回避できます。

 

ポイント3.Marketoのリードが重複してしまった! さあどうする?

私の担当したある案件で、Marketoで登録されている既存リードに対して、ECサイトの新規会員登録を促すキャンペーンを行いました。
ECサイトで新たに会員登録し、Salesforce/Marketoにリード情報が連携されると、Marketo上の既存のリード情報が上書きされると思っていたのですが、残念ながら別リードとして登録されてしまいました。

原因は、SalesforceからMarketoに連携されたリード情報にはSFDC IDという固有のIDが付与され、Marketo上ではSFDC IDの有無によって別リードとして扱うことになっているのです。

 

その結果、Marketo上にある大量の重複リードを、ポチポチと手動でマージ作業を行うはめになってしまいました。

 

これを回避するため、既存のMarketoリードはあくまでECサイトでの新規会員登録を促すためのリードだと割り切って、Salesforceから連携されたリードを利用すること。ただし、既存リードにはアクティビティログが残っているので削除せず、残しておくことが望ましいと思います。

 

以上、私の経験から3つのポイントを紹介させていただきました。
冒頭に述べたように、これからはますます全てのタッチポイントでのデータを一元化していく流れになりますので、Marketo単体、Salesforce単体といったお話は少なくなると思います。

 

今後、そういった連携のシーンに直面したら、このコラムを思い出していただければ幸いです。

(執筆者:江原 正彦)