“エコシステム”を感じた日 ~Marketing Nation パートナーカンファレンスに参加して~

先日、Marketo社のパートナーカンファレンスで、パネルディスカッションに登壇させていただきました。

※その模様はこちら→「The Marketing Nation Summit」から見えた次の一手とは

 

このイベント、内容は先日の米国でのサミットの感想を語るものだったのですが、パートナー企業の皆様の集まる場で、有難いことに非常に興味を持ってお話を聞いていただきました。

もちろん、このなかには同じ案件でコンペになるようなお会社もいらっしゃいますし、一緒にお仕事するパートナーさんもいて、様々です。

(登壇中に、よく知っている参加企業の方が写真をとって当社のスタッフに送ったりする一幕もありました・・・)

 

こういう場をみると、「エコシステム」というものを改めて考えさせられます。

この言葉自体は、ITの世界ではずいぶん前から使われています。ひとつの製品やスキルでは、お客様の課題を解決できないので、各分野で適切な会社と組んでソリューションを提供する、というものです。

かつては、どうもこれがしっくりきませんでした。

考え方はみんな総論賛成なのですが、そうは言っても、大手のSI会社のように各分野で事業をしている場合、お客様のニーズと多少ずれていても自社製品・サービスを提供しようとする方向に力が働きます。

結果、なかなか本当にベストといえるようなチームはできません。

また、どうしても「競合意識」が働き、バイアスがかかって話がすり替わってしまうこともあります。

結果、エコシステムとは言葉ばかり、、というのが過去の状況でした。

 

ところが、今回のような場の活性化を目にすると、だいぶ変わってきたような気がします。

何しろパネルディスカッションで、登壇者が「これからの当社の戦略」まで語りました(Marketoさんの考えたテーマですが!)。昔はなかなか公の場で話さなかったようなことだと思いますが、むしろ今は、パートナーさん向けの「自社の強みのアピール」です。

こういうことが普通になってきたのが昨今の状況。なぜかな?と考えてみますと、いくつか理由は思い当たります。

まずは、おそらく、各分野専門化してきて、一社で多くを賄うようなことは難しくなってきているということなのだと思います。

また近年のユーザー中心の考え方の普及で、顧客の求めるものを提供する、ということがおのずと浸透してきたというのもあるでしょう。

あとは、業界内で「若くてスピードがある素直な人達」が前面で活躍するようになってきたのも大きいですね。こういった若手の多いMarketoパートナーの各社さんとは、一緒に仕事をしていても非常に気持ちがいいです。

 

これから、本当の意味での「エコシステム」が確立していくのでしょう。

当社もそのなかで価値を提供できるポジションにいないといけないので、益々力をつけて頑張っていこうと思います。

記事を書いた人

横山 彰吾