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Marketoインスタンス移行しなきゃ!そのときに

Marketを導入している企業も増加し、2年~3年ほど運用している企業も多くなっているかと思います。

その中で、社内(グループ内)で別インスタンスで運用していたMarketoを統合したい、また各種CRMシステムとの連携などの関係から、既存インスタンスからの移行・統合を検討され、弊社にご相談いただくケースも増えてきました。

インスタンス移行と聞くと大変そうなイメージを持たれる方が多いかと思います。
当然簡単ではないのですが、技術的にはポイントをおさえれば困難なテーマではありません。
そこで、本稿では、インスタンスの移行・統合において押さえておくべきポイントをまとめました。

まず押さえておくべきポイントは4点あります。

  1. マーケティング施策(プログラム/アセット類)の移行
  2. リードデータの移行
  3. 実績(ログ)データの移行
  4. 運用切替方針

 

ポイント1.マーケティング施策の移行

マーケティング施策(プログラム)の移行は、基本的に移行するインスタンス同士で連携設定されていれば、プログラムのインポートで行うことができます。(サンプルのインポートと同様の手順)

ただ、そのままでは移行できないものもあり、それらを事前に確認する必要があります。

例えば、プログラム内キャンペーン等でグローバルアセットで作成しているメールやLP、スマートリストなどを参照していると、プログラム配下にコピーしておき、コピーに対してひも付きを変えておく必要があります。

 

ポイント2.リードデータの移行

リードデータは、基本的にエクスポート/インポートでの対応となります。

ただし、新規顧客獲得プログラム関連や、元々の環境での作成日・取得日は、新インスタンスでの情報が設定されてしまうため、既存インスタンスでの情報は別途移行用フィールドを作成し、移行する必要があります。

 

ポイント3.実績データの移行

移行で一番議論になるのは、リードのアクティビティログになるかと思います。

 

ログをそのまま移行できればいいのですが、基本的にはそれは出来ず、別途カスタムアクティビティを定義し、APIで登録する必要があるため、時間もコストもかかります。

そのため、ある程度割り切りが必要になりますが、最低限必要な情報は何かを検討されるのがよいと思います。

最低限必要なのは、下記のような情報です。

 

  • どの施策で獲得したのか(新規顧客獲得プログラム)
  • いつ獲得したのか(取得日)
  • どの施策の対象者か(プログラムメンバー)
  • 施策(キャンペーン)、スコアリング、プログラムステータス変更、注目のアクション等オペレーション系キャンペーンの実行結果(エクスポートでの取得となります)

 

特に施策(キャンペーン)の実行結果は、リード単位のアクティビティログには劣るものの、リードのいつ、だれに実行されたかはわかるため、タイミングの把握などをする上では重要です。(数が多くなるので、選別は必要ですが)

ポイント4.同時並行期間への対応

移行を実施する際、旧を止めて、新環境の設定をした上で動かす、と単純に切り替えられればよいのですが、Webでの情報検索当然の状況ではなかなかそうもいきません。

そうなると、予め新インスタンスで初期設定や各種プログラム移行を完了させ、新環境を動かしておいてから、旧環境を閉じるという切り替え(同時稼働状態をつくる)方法をとられることもあると思います。

その場合、以下のことを特に注意して検討しておくことが大切になります。

 

  • ナーチャリングプログラム実施中のリードへの配信切り替え
  • 新環境で動かしておくべきものの見極めとその導線
  • Munchkinタグの並行稼働タグの実装
  • スコアリングの合算方針の検討

 

どの事項も、旧では何をいつまで動かすのか、新ではいつから動かすのか、重なる期間はどうするのかという整理が重要です。

特に、気をつけるべきは、Munchkinタグとランディングページへの導線(新ランディングページへのURL変更)です。Marketo内の設定は自分たちでコントロールできるので良いのですが、タグ設定やランディングページへの導線設定は、自分たちでは実施できないこともありえるので、段取りのすり合わせを十分にしておく必要があります。

 

 

インスタンスの移行は、事前の検討は十分に検討する必要はありますが、上記のポイントを押さえておけば、技術的にはさほど複雑ではありません。

ただし、これまでのお話で想像ついた方も多いと思いますが、プログラムやアセット、リードデータなど移行する対象の量が多いです。そのため、手間を要しますし、当然漏れも起こりがちです。移行対象の一覧化や、対象作業のWBS化など、作業の抜け漏れが発生しないようにし、きちんと管理することが一番大切です。

(執筆者:土成征広)