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エンゲージメントプログラム 配信タイミングの調整方法【Marketo Tips】

エンゲージメントプログラムでよくあるお悩み

今回は、エンゲージメントプログラムで、メール配信をコントロールするポイントについて紹介いたします。

エンゲージメントプログラムを基にメール配信する際に、メールを意図通りのタイミングで配信できないという声を伺うことがあります。エンゲージメントプログラムのケイデンスを設定する際は、曜日・時間・繰り返しの間隔を決めます。デフォルトプログラムと異なり、配信日の指定はできません。

そのため、以下のような事象が発生するケースがあります。

 

◆ケース

  • 1通目はスマートキャンペーンにて配信、1通目配信翌日にエンゲージメントプログラムに追加。
    (スマートキャンペーンで設定することで、配信日の指定が可能のため、毎日配信の設定とする)
  • 1ストリーム3通で、2通目~4通目のメールを設定。
  • ケイデンスで、毎週火曜日、金曜日、月曜日に設定。

 

◆プログラムイメージ

 

  • 実装者の狙い

⇒1通目をスマートキャンペーンで配信(毎日設定)、配信翌日にエンゲージメントプログラムにリードを追加し、追加した当日に2通目を配信。
⇒2通目から3通目、3通目から4通目を中2日空けて配信したい(配信日は意識しておらず、いつエンゲージメントプログラムに入っても同間隔で配信したい)。

 

  • Aパターン(月曜日に1通目が配信され、火曜日にエンゲージメントプログラムに入った)

⇒エンゲージメントプログラムに入った当日に2通目が配信され、2通目から3通目、3通目から4通目を中2日開けて配信される。
ケイデンスの設定日にエンゲージメントプログラムに追加されたため、結果的に意図通りとなった。

 

  • Bパターン(火曜日に1通目が配信され、水曜日にエンゲージメントプログラムに入った)

⇒エンゲージメントプログラムに入った2日後(金曜日)に2通目が配信され、2通目から3通目は中2日空いたが、3通目から4通目は2日続けて配信されてしまう。
1通目から2通目の配信間隔が空いてしまい、3通目から4通目は2日連続して配信されてしまった。

 

今回のケースでは、1通目の配信タイミングは、エンゲージメントプログラム外のスマートキャンペーンで設定することで、配信をコントロールできますが、2通目以降の配信タイミングはエンゲージメントプログラムに入ったタイミングに依存してしまいます。

実装者の狙いとしては、エンゲージメントプログラムに入った当日に2通目が配信され、以降中2日で3通目、さらに中2日で4通目が配信されることですが、Bパターンでは達成できていません。どうすればよいでしょうか。

 

“何もしないプログラム”を設置し、毎日配信の設定に

まず基本の確認ですが、エンゲージメントプログラムに追加できるコンテンツは、メールまたはプログラムです。メールでなく、プログラムを追加する場合、プログラム配下のスマートキャンペーンにて配信対象を限定することや、セグメント毎にメールの出し分け(フローで設定)をするケースが多いです。

今回は、実際にはメール配信しない、空の(何もしない)プログラムを追加し、実際に配信するメールを挟みます。また、ケイデンスの設定では、全ての曜日を選択し毎日配信とします。
※同一プログラムをストリームに複数追加することはできませんので、プログラムはストリームに追加する数分用意する必要があります 

なお、プログラム追加時は、プログラム配下のスマートキャンペーンの指定が必要です。
そのため、実際にメールを配信するわけではありませんが、空のキャンペーンも用意する必要があります。

実際の配信前には、ストリームのコンテンツの有効化が必要になります。有効化するためには、フローアクションが1つ含まれている必要がありますので、実際に動かすわけではありませんが、空のキャンペーンといっても“待機”などキャンペーンが起動しても問題のないアイテムをフローに1つ以上、入れておく必要があります。

 

◆プログラムイメージ(before/after)

 

◆実際のプログラム

 

 

なお、紹介した実際のプログラムの場合、ストリームケイデンスでは、毎日配信と設定し、空のプログラム2つでメールアセットを挟むことで、2通目はエンゲージメントプログラムに入った当日に配信され、2通目の配信から中2日空けて3通目、さらに中2日空けて4通目が配信される挙動となります。

つまり、冒頭のケースのようにケイデンスで曜日指定ではなく、毎日配信と設定することで、エンゲージメントプログラムに入った当日に、曜日関係なく2通目(ストリーム内の1通目)のメールを配信することが可能になり、3通目以降も意図通りのタイミングでメールを配信できます。

 

今回のケースは、1週間の中での実装の考え方でしたが、メールの配信間隔を隔週や隔月にするケースでも応用できる考え方です。

例えば、隔週でメール配信する場合、1通目はスマートキャンペーンで制御し、2週間後にエンゲージメントプログラムに追加。エンゲージメントプログラムに入ったその週に確実にメール配信するためには、2通目のメール、空のプログラム、3通目のメール、空のプログラム・・・の設定をすることで、意図通りの配信を実現できます。

 

動作検証は慎重に

今回ご紹介した実装方法は、ある意味特殊な組み方ですので、プログラムの動作検証は十分に行いましょう。

意図通りに、エンゲージメントプログラムに入った当日に配信されているか、空のプログラムを設置したタイミングでは何も配信されていないか。特にストリームごとに追加コンテンツやケイデンス設定が異なる場合は要注意です。エンゲージメントプログラムに追加する時間なども、配信時間とバッティングしないように2通目の配信時間の1時間前にするなど、余裕をもって設定しましょう。

 

今回はエンゲージメントプログラムでの設定方法のテクニックをご紹介しました。
比較的シンプルに組めますので、本番配信前にはテストリード等を用いて十分動作検証を行ったうえで、ぜひお試しください。

(執筆者:板倉和司)