GA4探索レポートとは?目的に合わせたデータ探索の手法を紹介!

GA4探索レポートは、特定のユーザーセグメントやイベントに焦点を当て、データの深掘りを可能にするレポートです。KPI指標に合わせた分析はもちろんのこと、他のレポートと比較してユーザーの行動パターンについてより深く理解できることが特徴です。具体的には、ユーザーがどのようにサイトを利用しているのか、どのページを訪れたり、どのアクションを取ったりしているのかを把握することが可能になります。

前回のコラムでは、WEBサイトでみるべきKPIと目的の整理から探索レポートの概要までお伝えしてきました。第3回の本コラムでは前回よりもさらに踏み込んで、探索レポートのより具体的な活用方法をご紹介していきます。
本コラムは全4回でお届けしています。

見るべき指標と目的の整理

第2回のコラムでもお伝えしたように、データ分析を行うにあたっては見るべき指標の整理と目的の整理が非常に重要です。
サイトの目的や種類によって、KPI設定は異なり、例えば、「ユーザー訪問数」「ページビュー数」「平均セッション時間」「直帰率」「コンバージョン率」など、ビジネスの目的に応じて重要となる指標を選び出す必要があります。こうした指標を適切に把握し、それぞれがビジネスにどのような影響を与えるのかを理解しKPIを設定することで、より効果的なマーケティング戦略の策定やユーザー体験の向上が可能となります。

注目すべきKPIをしっかりと整理して、分析に望むようにしていきたいものです。

データ探索とは?

ここからはデータ探索についてより詳しく見ていきます。データ探索とは、GA4の多彩なデータを深堀りし、詳細な分析を行い、通常のレポート以上の洞察を得るためのプロセスです。デフォルト設定のレポートでは作成ができない詳細なレポートを作成できることが特徴で、あらかじめ複数のテンプレートが用意されているほか、ディメンションや指標を自由に組み合わせて独自のレポートを作ることも可能です。フィルタやセグメントを利用して顧客層を分類したり、ユーザーの行動経路を可視化したりできるため、ユーザー動向を深く分析できます。

ユニバーサルアナリティクス(UA)のカスタムレポートやLooker Studio(旧Googleデータポータル)に近いカスタマイズができ、柔軟にレポートをカスタマイズすることができます。

使用上の注意点

GA4のデータ探索を使用する際には、いくつかの注意点があります。
注意事項をまとめていきますので、作成の際には見直してみてくださいね。

データの保持期間に制限がある

データ探索のデータ保持期間は、デフォルトで2ヶ月になっています。無償版では最大で14ヶ月(有償版では50ヶ月)まで延長できますが、保持期間を過ぎてしまうとデータは確認できなくなります。ユーザー採作が 2ヶ月間行われないとデータが削除されるという点にも注意が必要です。

閲覧権限に制限がある

GA4のデータ探索レポートは、GA4の権限を持つユーザーにしか共有できないという制限があります。閲覧するためには権限の付与が必要となり、注意が必要です。

GA4データ探索の7つの手法


ここからはデータ探索の7つの手法を具体的に確認していきましょう。
手法については大別して、2軸に分けることができます。

まずは、KPIとして掲げたコンバージョンまでのユーザー行動可視化を目的とした行動分析レポートを3種類紹介していきます。

1. 自由形式


このレポートでは、自由に表やグラフを選択して、ユーザー行動の詳細な分析を行うことができます。ユーザーがどのような行動をとっているのか、どのアクションが最も目標到達に貢献しているのかなど、詳細な情報を得ることができます。これにより、ユーザーエクスペリエンスの改善や、より効果的なマーケティング戦略の策定に役立てることができます。

2. ファネルデータ探索


このレポートでは、ユーザーが目標到達までにどのようなプロセスを経たのかを追跡することができます。これにより、ユーザーの行動パターンや、目標到達までの各ステップでどのような行動が取られているのかを理解することができます。この情報を基に、ユーザーエクスペリエンスを最適化するための改善点を特定することができます。

3. 経路データ探索


このレポートでは、ユーザーの行動経路を追跡し、それぞれの行動が目標到達にどのように寄与しているのかを分析することができます。イベントやページの遷移を見ることができ、順引き・逆引きの両方に対応しており、ユーザーがどのようにサイト内を行動しているかを把握することが可能です。これにより、ユーザーが目標到達までにどのような経路を辿っているのか、また、それぞれの経路が目標到達にどの程度影響を与えているのかを詳細に理解することができます。

続いては、ユーザーに焦点を当て、深堀することを目的とした探索レポートを4種類紹介していきます。

 

4. セグメントの重複


このレポートでは、異なるユーザーセグメント間での行動の重複を分析することができます。これにより、どのセグメントが最も価値のある行動をとっているのか、また、どのセグメントが目標到達に寄与しているのかを理解することができます。

5. ユーザーエクスプローラ


このレポートでは、個々のユーザーの行動を追跡し、それぞれのユーザーがどのような行動をとっているのかを詳細に把握することができます。初回訪問日やページビュー、クリックの発生時間等を詳しく把握することができます。これにより、ユーザー個々のニーズや行動パターンを理解し、それに基づいたパーソナライズされたマーケティング戦略を策定することが可能となります。

6. コホートデータ探索


このレポートでは、特定の期間内に同じ行動をとったユーザーグループ、の行動を分析することができます。特定の条件を満たしたユーザーが、その後アクションを起こしているのかを表示します。これにより、ユーザーのリピート条件を理解することができます。

7. ユーザーのライフタイム


このレポートでは、個々のユーザーが初めてウェブサイトを訪れてからその後の行動を追跡します。例えば初めて検索またはリスティングで訪問した人のうち、どちらがより3ヶ月後に見たときに売上を作っているか?などの貢献を発見することができるのが特徴です。これにより、ユーザーのライフサイクル全体を通じてどのような行動をとっているのか、また、それがビジネスにどのように影響を与えているのかを理解することができます。

まとめ

今回のコラムでは探索レポートについてより具体的にお伝えしました。
探索レポートをうまく活用していくためには「見るべき指標と目的の整理」をしっかりと実施することが重要となります。

「課題は発見できたものの、見るべき指標や目的・KPIの設計ができない」などのお悩みを抱えている際には、ぜひビジネス アソシエイツまでご相談ください。

次回のコラムでは、今回紹介した探索レポートの詳細な使い方と、それらを最大限に活用するための具体的な手法について深く掘り下げます。
各探索レポートが提供する洞察をどのようにビジネスの意思決定に適用できるかについても具体的な例を挙げてお届けしていきます。
次回のコラムもお楽しみに、お待ちくださいませ。

記事を書いた人

星川翔太