DXにHXを取り入れるとどうなるの?

こんにちは。
ビジネス アソシエイツの近藤です!

早くも2020年の半分が終了しましたね。
年が変わって早々世間を騒がせた事態は、排除から共存に方針を変え、それに伴い生活や仕事のあり方も転換を強いられています。

DXを推進しよう、でも日本は色々と遅れていると数年前から言われ続けていましたが、予想もしない事を機に内部変革が起きようとしています。
ニューノーマルの中でいかに事業を継続していくかという観点も加わり、新たな価値観も生まれています。

今回紹介するニュースも、リモートワーク下の社員管理や状況変化による心身変化に寄り添うような、ニューノーマルを見据えたサービスであると感じました。

 

先日、日立製作所が新会社ハピネスプラネットを設立しました。
幸福度を測るアプリをリリースし、会社組織の活性化に資する狙いです。仕組みとしては、スマートフォンの加速度センサーを使用して無意識な身体運動パターンを把握し、人が幸福と感じる際の筋肉の動きなどから幸福度を測定するそうです。
また、計測した幸福度を、まちづくり・介護・医療・住まい選びなどの事業に活用することを考えているそうです。

この取組は非常に興味深いものだと感じています。
これまでブログで発信してきたDX、HXといった要素を組合せていて、うまく軌道に乗れば先進的な事例となるのではないでしょうか。

 

HXを組合せた取組では、プラットフォーマーの取り扱うデータが抽象的なため、これまでのDX事例とは異なる点が出てくると考えています。

通常データビジネスを始める際は、どのような分野に進出したいのか、どこと協業したいのか、どんなデータだとニーズがあるのかといったことを、逆算的に出して具体的に取得データを検討し、サービス設計を進めると思います。また、パートナーとして名乗りを上げた企業は、取得したデータを自社のビジネスにそのまま当てはめて活用すると思います。

例えば、家電から取得したデータを見守りサービスに活用するとします。取得するデータとしては、家電のオンオフ状況や使用頻度などが挙げられますが、これらの情報をそのまま活用すれば、「元気に暮らしているのか」「いつもと変わったことがないか」といった判断をすることが出来ます。

 

しかし、今回の幸福度というデータは、そのまま当てはめて活用するのが難しく、サービスと組み合わせた設計を行う必要があります。
また、パートナー企業にとってのデータ活用の位置づけが、「付加価値による高収益化」から「精度の高い顧客体験の提供によるエンゲージメント向上」にシフトするのではないでしょうか。

その結果、既存サービスの価値が高く、また抽象的なデータをサービス設計に組み込めるような、より感度の高い企業がパートナーに名乗りを上げるようになるのではないでしょうか。

 

先日のブログでも、HXによって入手できるデータの幅が広がることについて言及しましたが、今回の取組は非常に良い例だと思います。
データ活用ビジネスの世界が、また一段階広く明るくなった気がします。

 

それでは、今回はこの辺で…!(^^)!
次回もよろしくお願いします♪

 

記事を書いた人

近藤 明香里