ストーリー思考で顧客から選ばれ続けるコンテンツを作りませんか?(前編)
顧客から選ばれ続けるコンテンツを発信することが理想です。
ゆうこさんの日常)来た来た!続きが気になっていたメールがやっと届いた!最後まで読まずに削除するメールが多い中、このメールだけはいつも最後まで読んでしまう。そして次回の話に期待を寄せてしまう♪
もし、あなたが配信するメールを読んで、ゆうこさんのように感じている顧客が居るとすれば、もし、顧客から選ばれ続けるメールを作ることができれば、それが理想だと言えるのではないでしょうか。そして、ゆうこさんがあなたの会社に対してポジティブな印象を持ち、製品に興味を抱き、あなたの狙い通りに考えや行動が変化していけば、あなたのメールマーケティングは大成功です。
では、どうすれば、ゆうこさんは数あるメールの中からあなたからのメールに興味を持ち、選んでくれるのでしょうか?
本コラムでは、顧客から選ばれ続けるようなコンテンツを提供する方法をとして、『ストーリー思考』をご紹介します。具体的なお話をするため、メールマーケティングにフォーカスしてお話しますが、ストーリー思考は他のマーケティング施策に対しても有効です。
情報発信量が増加している状況で、あなたが発信する情報が選ばれることは困難となってきています。
『顧客から選ばれ続けるようなコンテンツを提供する』というテーマを取り上げていますが、なぜ、このテーマについて考える必要があるのでしょうか?
今回のテーマの重要性をお伝えするために、顧客を取り巻くマーケティング環境の変化、それに伴い、マーケターが直面している課題について整理してみましょう。
– 顧客を取り巻くマーケティング環境の変化
顧客を取り巻く環境の変化は、大きく3点あります。
1点目は、顧客とのコミュニケーションツールの多様化です。コミュニケーションツールは、従来の広告、新聞、雑誌、TV、イベント、営業員から、ウェブサイト、ブログ、メール、SNSへと広がり、昨今では、誰でも簡単に情報を発信できるようになりました。
2点目は、マーケティングオートメーション(MA)による、マーケティング業務の最適化です。リードナーチャリング、スコアリング、KPIの測定など、部分的に、マーケティング業務を自動化できるようになりました。
最後は、1点目と2点目の結果、顧客へ発信される情報量が飛躍的に増大したということです。顧客の元へは、毎日のように大量のメールが届き、企業のウェブサイトでは、大量にダウンロードコンテンツが用意されており、常に顧客はそれらの中から最適な情報を選択することを迫られています。
– マーケターが直面している課題
環境の変化に伴い、ゆうこさんの元へは、メールやSNSを通し、毎日大量の情報が届くようになりました。しかし、彼女には、届いたメール全てを最初から最後まで読んでいる時間は無く、大半のメールは読まずに削除します。
もし、あなたが配信しているメールが、毎回読まれずに削除されているとすれば、改善が必要となります。しかし、企業では、配信するメールの内容は、担当者任せとしていることが多いです。担当者は、明確な打ち手無しに、件名の表現を変える、リンクの位置を変える、1行に記載する文字数を制限するなど、小技を組み合わせて対応しているのが実情です。独学でメールマーケティングを実施せざるを得ず、関係者に状況を理解してもらえずに孤立化している担当者も多いことでしょう。
次回は、具体的な解決策についてお話します。