2022.06.27

ロールでできることは?ケース別でご紹介!【Marketo Tips】

みなさま、こんにちは。
Marketoを運用していく上でこんなことができたらいいなぁ、Marketoでこんな機能があったらいいなぁと思うことって結構ありますよね。
弊社でご支援させていただいている企業様からも、以下のようなご相談をいただくことがあります。

 

  • ・ Web制作を他社に依頼する際に、個人情報を見られたくない

  • ・ 社員に個人情報をローカルPCに保存させたくない

  • ・ メール設定のミスを未然に防ぐために内容設定の体制を強化したい

 

上記3つのお悩みは、Marketoの“ロール機能” を活用することで解決できちゃうんです。
今回はケースベースでこれらのお悩み・相談の解決方法をご紹介いたします!

1. そもそもロールとは?

ロールとは、要約すると“権限をグループ化するもの”です。
管理者がMarketoユーザーのレベルに合わせてロール(権限)を割り当て、実行できる機能へのアクセス権を設定することができます。

アクセス権はデフォルトで以下5つが指定されています。

  • ・ 管理者:「管理者」セクションを含む、アプリケーションのすべての部分

  • ・ 標準ユーザー:「管理」セクションを除く、アプリケーションのすべての部分

  • ・ マーケティングユーザー:「管理」セクションを除く、アプリケーションのすべての部分

  • ・ ウェブデザイナー:デザインスタジオのみ

  • ・ アナリティクスユーザー:「分析」セクションのみ

管理者と標準ユーザーは編集できませんが、他の役割は編集可能です。さらに会社の特定の組織構造に合致するカスタムの役割を新たに作成することもできます。
※詳しい設定方法はこちら:ロール権限の説明|Adobe Marketo

2. ケース別解決方法のご紹介

では、早速各種お悩みの解決方法をご紹介させていただきます。

ケース1.Web制作を他社に依頼する際、個人情報などを見られたくない

<相談内容>

自社ではランディングページやメールなどの制作を対応するリソースがないため、他社に依頼をしたいと考えている。懸念点としては依頼する会社に個人情報が見られたり、設定状態が操作されたりすること。どうしたら防ぐことができるのか教えて欲しい。

<解決方法>

「ウェブデザイナー」のロールを設定することで解決します。このロールはデザインスタジオの操作権限のみを付与することができるので、依頼する会社に不要な操作をされることはありません。

<ポイント>

ウェブデザイナーの権限を設定すると以下の機能にアクセスできます。

  • ・ メール関連機能

  • ・ ランディングページ関連機能

  • ・ フォーム

  • ・ 画像

ケース2.社員に個人情報をローカルPCに保存させない

<相談内容>

Marketo の運用をしていく上で個人情報の流出は最も避けたい事項である。この事態を避けられるように、はじめから社員PCのローカルに個人情報を保存させないようにしたい。なにか良い方法はないか?

<解決方法>

本ケースでは個人情報関連の権限の制限が必要となるため、「データベースへのアクセス」のロールで「顧客のエクスポート」の項目にチェックを入れずに設定することで防ぐことができます。

<ポイント>

今回は「顧客のエクスポート」を設定しましたが、他にも以下のような「データベースへのアクセス」を制限できる項目もありますので状況に合わせて設定をしてみてください。

  • ・ 顧客の削除・編集・書き出し

  • ・ リストの読み込み・書き出し

     

ケース3.メール設定のミスを未然に防ぐために内容設定の体制を強化したい

<相談内容>

メール配信設定を一人で完結させると、どうしてもミスが発生する可能性があるので、上長が確認するサイクルで回していきたい。設定者と承認者を別にして、内容設定のチェック体制を強化させたいのだが、どのようにすればよいか分からない。

<解決方法>

作業者には「マーケティング活動へのアクセス」での「メールプログラムの承認」項目のチェックを外し、ロールを設定しましょう。そして上長は先ほどの項目にチェックを入れた状態にすると、承認が可能なので作業者と承認者を別にすることができます。これでメール設定のミスを防ぐことができます。

<ポイント>

承認権限があるかないかが今回のポイントになるため

  • ・ メールプログラムの承認

  • ・ キャンペーンの承認

の項目がある「マーケティング活動へのアクセス」権限の設定が必要となります。
他にもマーケティング活動に関する権限として以下のような項目もあります。

  • ・ バッチキャンペーンのスケジュール

  • ・ トリガーキャンペーンの有効化

  • ・ マーケティングアセットの編集

3.まとめ

事故なく運用していく上で徹底した管理は必要なもの。しかし人の確認だけでは抜け漏れはどうしても発生してしまいます。そんなとき、Marketo機能を使いこなせば、ミスを防いで安全な運用を行なうことが可能です!

更にMarketoを活用していきたい方、課題解決をしたい方はどうぞ弊社へお気軽にご相談くださいませ。

記事を書いた人

木村 由衣