DX銘柄から思うこと

皆さんこんにちは!DX Labの近藤です。

8月25日にDX銘柄が発表されましたね!
選定企業レポートを読むと、他社がどのような取組みをしているのかが分かり、非常に面白いです。

ちなみに…
DX銘柄についての概要は、以前書いた記事をご参照ください!

 

選定された企業は、総じてビジョンがしっかりしていますね。
中期経営計画の中で、テクノロジー活用や新規事業への方針転換を謳っているところもあれば、会社のビジョン・使命などもっと大きな枠組みの中で、うまくDXの意義を融合させているところもあります。

ビジョンがしっかりしているということは、推進体制はトップダウン式か、新体制を切り出す出島方式がとられているのでしょう。経営トップが問題意識を持たないと、そもそもDX推進は難しいということの裏返しだと思います。
実際、DX銘柄に選出された企業の100%が、「経営トップがDX推進についてのメッセージを社内外に発信している」「経営トップが企業価値向上のためのDX推進について、強くコミットしている」と回答しているそうです。
現場で危機意識を持った時に、いかに経営陣に自分事として捉えてもらうかは、DX推進にとっての非常に大きな問題の一つであると感じます。

 

施策を見てみると、それぞれの思考の起点がよく見えて面白いです。テクノロジー起点での施策もあれば、ケイパビリティや既存事業起点でのビジネスモデル拡充も目立ちます。
テクノロジー起点だと、効率化・顧客体験・製品自体の付加価値、といったスコープがはっきりしていて、「うちにマッチするテクノロジーは何か?」「このテクノロジーを使うと何が出来るか?」というところからスタートしているのがよく分かります。
一方ケイパビリティや既存事業起点だと、ビジネスモデルの中にテクノロジーが位置しており、大きな話になりやすいですね。

 

業界カットで見てみると、やはり金融系は効率化・業務改革といった話が多いように感じます。一方、機械・建設系は、既存のモノ(工場や機械など)のスマート化により、データ基盤の整備及び拡充、更にはデータ活用による課題解決といったところまで進んでいる事例が多く、一言で”DX推進”といっても、進捗具合に差があるように感じました。

 

全体を軽く見るだけでも、様々な気づきがあって非常に面白いですね。
次回は、DX銘柄に取り上げられた企業の中から、1社にフォーカスして取組を見てみたいと思います!

それでは、次回もよろしくお願いします(^^♪

記事を書いた人

近藤 明香里